大宮商店街でひときわ歴史を感じさせる看板

創業文政元年 井六園

大徳寺近隣にふさわしい、日本茶専門店

八代目

六兵衛は、創業文政元年(1818年)と伝わる。日本茶専門店の老舗で、当代で八代目である。元々は、看板にある井六園という屋号で南区の九条で茶問屋さんなどから仕入れて各種の日本茶を販売されてきた。途中、下鴨に移転し、高島屋、伊勢丹さんにも店舗を構えておられたとのこと。

心機一転、2016年に会社を設立し、海外のお茶ブームの流れに乗り、海外向けの卸販売を主力事業とした。現在では、売り上げの9割を超えるという。主としてアメリカに輸出し、一部、ヨーロッパ、ドバイとのこと。きっかけはオンライン商談であり、今後も益々、消費が伸びることが期待されている。茶殻の残る煎茶よりも、茶葉の全量を使用する抹茶の方が健康というイメージが強く、アメリカの人たちの志向に合っているとのこと。

新大宮商店街への出店

2020年のコロナ禍の最中に新大宮商店街の現在のお店に移転する。たまたま通りかかって、空き店舗を見つけ、広さも条件も適当だったので移転を決めた。特に、大徳寺さんに近いということも大きなポイントであった。何よりもお茶のメッカであり、大徳寺門前として営業している。商店街の雰囲気も良かった。ごちゃごちゃしていなくて古い店の中に新しい店が入ってきてもマッチするような商店街だと思った。おかげで、売り上げの方も順調に伸びている。

そして、2022年5月2日に一般のお客様向けのお店をオープンする。品ぞろえは豊富で、抹茶だけでなく、煎茶、ほうじ茶などが陳列されている。ブレンド茶を中心とした宇治茶に限らず、日本全国の「品種、農家限定のシングルオリジン」、そして「有機・無農薬」などのオリジナル性のある希少なお茶を中心に販売する。

店の入り口には試飲コーナーもあり、お客様は、試飲をして気に行ったお茶を求めることができる。ご近所の方を中心に、最近は観光の外国の方も寄っていただいている。

今後の六兵衛

今後も益々、海外が伸びることが予測されるが、お店の方も充実していきたいとのこと。8月には店舗もリニューアルして、商品パッケージを含めて充実していく予定とのこと。

海外向けには、展示会を中心に積極的に出て行ってお客様のご要望に応えていきたいとのこと。今月は、台湾、ニューヨークで展示会がある。

今後、地域の方に知っていただき可愛がっていただきたいとの言葉が印象的であった。

基本情報

■株式会社 茶匠六兵衛

住所   〒603-8215 京都市北区紫野下門前町63番地2 (北大路大宮上がる約50m東側)

電話   075-493-0063

交通   京都市バス「大徳寺前」(北側)より徒歩3分

URL   https://rokubei-tea.com/