こどもたちと共に笑い、共に考え、共に歩む
みんなでつくる みんなのいばしょ


新大宮商店街の一角、白い壁に三角屋根、青い窓枠、大きなゴリラが玄関で迎えてくれるそらいろチルドレン。
若き代表 坂口さんの思いが溢れます。
晴れの日があって、雨の日があって、風も夕焼けも虹も月も、
空のように移ろいやすいこどもたちの心に寄り添い「あってよかった」居場所を提供したい。

そらいろチルドレンの原型

自身、学童保育で異学年のこどもや大学生と共に過ごした楽しい思い出が原点となり、佛教大学在学中から船岡公園や今宮公園等で小中学生たちと遊び夕方、家まで送り届け、夏はキャンプ、時々遠足というユネスコ研究会というサークル活動に取り組む。大学卒業後、こどもと関われる仕事に就きたいと思い、西陣児童館に9年間勤務する間も自ら居場所を作りたいという思いが募る。縁あって、2010年9月から復活教会幼稚園で水曜日の午後の空いた教室を活用してボランティアで「放課後クラブ ココ」を開設。学童保育卒業後の小学4年生から6年生など、中高生も含めて公的機関の受け皿のない子供と繋がりたいとの思い。その活動は今日も継続。先日、高校3年生の子がココを卒業し、感慨深いものがある。2013年3月には「新大宮こどもの基地」を開設(京都府補助金利用)。坂口さんと同年代の若者が教師となり、音楽や写真、イラスト等様々な教室を開催するなど、新大宮商店街との関係性も深まる。2016年2月に一般社団法人「くじら雲」を立ち上げ、2017年3月「放課後デイサービス そらいろチルドレン」をスタートさせた。

こどもたちがどんな状況でも受け止められる場所「そらいろチルドレン」

みんなの居場所をみんなでつくる。こどもたちと、家族と、地域と。現在、北、上、左京区各所、様々な学校の小1から高2まで27名の子供が徒歩や市バス、電車など多様な方法で通う。平日は、14:30~18:00、土曜、長期休暇中は9:30~17:30受けいれ、登録していないこどもたちも遊びに来る。
常勤スタッフ3名、非常勤3名、大学生スタッフ2名に加えて、学生や社会人ボランティアの参加で運営。ココを一緒にやったメンバーや大学の後輩などからスタッフになる。思いを共有できるメンバーがスタッフミーティングでお互いを知りながら運営。子どもたちもスタッフもフラットな目線で接し、あだ名で呼び合う。

商店街、大学、サークルなど多様な地域資源の活用・連携

新大宮商店街の商店訪問、MKのフットサル場で放課後デイサービスの5事業者が集まって月に一度のフットサル大会、新大宮商店街の夏まつりへの参加、毎月1回の家族参加のそらチル食堂(地域住民から食材のカンパ)、商店街を中心に、子供たちが今行っている場所、学校、幼稚園、児童館、他の放課後デイなど横の繋がりを持ちながら、今まで関わってきた児童発達支援事業所、保育園、これから関わるであろう卒業後の進路など縦の繋がりも持っていく。同志社や京都府立大学のサークルと連携した5団体が参加する合同運動会への参加。北区社会福祉協議会の主催のFUNAOKAスタンダードへの出展、紫野児童館等地域の施設のイベントへの参加にも取り組む。
「One More Place(もうひとつの居場所)」として、こどもたちと共に、今、この瞬間を真剣に、そして面白く過ごしていきたい。