漢方茶ブレンダー資格を持つ元気いっぱいの夫人が厳選素材を的確にブレンドする漢方茶と
夫のつくる無農薬野菜料理で 元気と健康をいただくお店
介護士からカフェ経営に
夫人は、元々カフェ経営に関心をもちつつ、ご夫婦共に、別の施設で十数年間、介護士をされていたが、体力的な限界も感じ始めていた。夫人は、健康増進のために、5~6年前に漢方茶の通信教育を受け漢方茶のブレンダーの資格を取得していた。その後、3~4年前に、夫は友人から空いている無農薬の畑をやらないかと誘いを受けて、無農薬野菜の栽培を始めるようになった。同時期に、夫人は、国民金融公庫が開催するカフェの学校に通って座学と実習でカフェ経営のイロハとコンセプトを学ぶ。その際、カフェ経営も結構体力と時間が必要であり、一人では出来ない、やるなら今しかないと実感する。そういうタイミングが重なって漢方茶と無農薬野菜をコンセプトとしカフェの開業を決意した。
<北山の店との出会い>
昔からカフェをやるなら町家でと思っていた。長岡に住居を構えていたが、漢方などの品質と価格のバランスでお客様に満足いただく場所として二人の思いが一致した場所が、京都北山の地であった。そして、店舗探しを始め、この店との出会いは全くの偶然であった。北山通を車で走っていて、信号で停まった時に、車窓から貸店舗の看板が掲示されていたこの店を見つける。直ぐに電話して中を見せていただき、この店に決める。2017年3月だった。そこからは電光石火の勢いで開業にこぎ着ける。既に、京都商工会議所の企業塾で創業計画書を作成していたので、国民金融公庫の審査も約1ヶ月で通過して契約にこぎ着ける。店も1年前までお料理屋さんであり、居抜きの状態で借りて、改修工事も水回りの更新や壁改修など最小限にとどめ2017年7月に開業する。
内装や照明など既存の建具と調和して、店のコンセプトに相応しい落ち着いたお店である。
<口コミで徐々に広がるお客様>
薬草は、以前に漢方茶の通信教育を受けていた奈良の先生のお店から質と価格のバランスの良い物を仕入れ、夫人が飲みやすくブレンドしたかんぽう茶を、その人の健康状態に合わせて提供する。さに、手作りの無農薬野菜を添えた薬膳カレー、薬膳がゆ、季節のパスタなどが人気で、夜のお客様も徐々に増えてきているまた、野菜作りも無農薬であるが故に適度に雑草と共存し、手間がかからず味も良く、生命力の強い野菜が収穫でき、最近、導入したラクレットチーズとの相性が良く、評判となる。お店の真ん中にあるフランス製のラクレットオーブンが存在感を示している。
基本的には近隣のお客様が中心で、口コミで徐々に増え、リピートのお客様が多いという。当初、店外看板すら設置しておらず、徐々に広告、宣伝にも力を入れて認知度が高くなり、地方のお客様も増え始め、品質をご理解いただいたお客様は、繰り返し来ていただけるという、良い循環をたどり始めている。